ラベンダー精油の種類と香り

ラベンダーは伝統的にハーブやスキンケアなどの用途で利用されてきました。
また、フローラルな香りと鮮やかでキレイな色のため、リラクゼーションの芳香植物としてもよく知られています。

植物の特徴として、長く細い茎と芳香性のある葉と特長的なキレイな紫色の花を咲かせます。
様々な種類のあるラベンダーですが、中世ヨーロッパでは、ラベンダーは、"ストエカスラベンダー"(Lavendula stoechas)のことを指し、薬用植物として重宝されていました。

地中海沿岸を中心に、現在約20種類のラベンダーが存在すると言われており、それぞれ香りや特徴、開花時期が異なります。さらに、ラベンダーの種類や生育地、標高によっても香りや成分に違いが現れ、蒸留されるエッセンシャルオイルの成分も各々異なります。

ここでは、フロリハナが取り扱うアロマテラピーで人気のある4つのラベンダーの種類をご紹介します。

ラベンダーベラ(栽培種の真正ラベンダー)・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

Lavender Vera 

ラベンダーベラ

日本では真正ラベンダーとして知られていて、別名ファインラベンダーやラベンダー・アングスティフォリアとも呼ばれます。
綺麗な青紫色の花と長い茎をもつ芳香性の植物で、温帯な地中海性気候下の日当たりが良く乾燥した土壌で成長します。

弊社取り扱いの真正ラベンダーには、野生種と栽培種があり、野生種は標高1800m、栽培種は、標高800mに生育します。
毎年開花は7月から始まり、8月末まで続きます。

野生種のラベンダーは、高地ラベンダーとも呼ばれ、標高の高い土地に生育しています。
標高が高くなるにつれて、リラックスを促す酢酸リナリルの含有率が高くなるといわれ、より鎮静作用が期待できると言われています。
フロリハナ蒸留所がある南フランスの高原内に豊富に咲いていて、花の色は紫だけでなく、青、時には白い花など、様々咲かせます。
毎年7月から満開の時期の間、ラベンダーを人の手で収穫しています。
収穫後、花を蒸留してエッセンシャルオイルとフローラルウォーターを自社で生産しています。
力強い濃厚なフローラルの香りは、心を落ち着かせ、リラクゼーションのためのアロマテラピーの分野で使用されています。

一方、栽培種のラベンダーは、主にプロヴァンス地方の畑で、人の手で手入れされた南フランスではよく見られる品種です。
洗練された上品なフローラルの香りで、アロマテラピーやフレグランスの分野でよく利用されています。

成分の特徴として、2つのラベンダーは、鎮静作用などがあるエステルだけでなく、抗菌作用のあるモノテルペンアルコールやモノテルペン炭化水素などの成分が豊富です。
フランスではアロマを処方している薬局にいるハーバリストが、片頭痛ややけどの治療、抗炎症剤として処方しています。

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スパイクラベンダー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

Lavender Spike

スパイクラベンダー

一年中安定した温帯な地中海性気候の中で、高さ800メートルの低地の石灰質土壌に生育します。
ラベンダーベラよりも背の高い植物で、淡い紫色の花や葉に樟脳の爽やかな香りがあります。
毎年開花は、ラベンダーベラより3週間程度遅れて咲きます。

花を蒸留することで、不安や緊張を和らげる作用があるといわれるリナロールや、抗菌や抗炎症作用で有名なカンファーを含むケトン類が豊富に含まれたエッセンシャルオイルを生産します。
落ち着きたい時や集中したい時などにおすすめの香りです。
ウッディで樟脳のような香りがあります。

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ストエカスラベンダー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

Lavender Stoechade

ストエカスラベンダー

うさぎの耳のようなかわいらしい花を咲かせます。
フレンチラベンダーとも呼ばれ、ラベンダーベラよりも寒さや暑さの耐性が低い植物です。
ポルトガル、フランス、スペインなどの穏やかな気候や海辺で生育しています。

毎年開花は、春先で他のラベンダー種よりも早く始まります。
エッセンシャルオイルは、ケトン類の成分を豊富に含み、痛み止めや咳止めなどフランスでは多岐にわたって利用されています。
香りは他のラベンダーとは大きく異なりますが、フレッシュでフローラルな香りです。

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ラバンジンスーパー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

Lavandin Super

ラバンジンスーパー

上記でご紹介したラベンダーベラとスパイクラベンダーのハイブリッド品種(交雑種)です。
この栽培タイプは挿し木によってのみ繁殖するため、野生では自然に繁殖しません。
成長が早いので、たくさん収穫することができます。

エステルとモノテルペンアルコールが豊富なため、さわやかでわずかに樟脳のような香りで、心を落ち着かせリラクゼーション効果を期待できます。
フランスではアロマを処方している薬局にいるハーバリストが、腰痛などの痛み止めや抗菌、抗炎症剤として処方しています。

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