About Macerated oil
マセレーションオイルとは
マセレーションオイルは、インフューズドオイルとも呼ばれ、植物の有効成分を抽出する古代からの知恵が息づく製法です。
日本では「抽出油」や「浸出油」とも言われています。
この方法では、芳香植物(乾燥ハーブ)を植物油に浸け込むことで、ハーブの油溶性の成分をじっくりと抽出します。
まさに、ヨーロッパのおばあちゃんの知恵袋のような、手間を惜しまない温かみのある製法です。
このオイルは、乾燥肌などの肌トラブルに悩む時に、肌に栄養と活力を与えるための万能オイルとして、古くから愛用されてきました。
植物の力を凝縮したマセレーションオイルは、肌のケアにぴったりのアイテムです。
使い方についてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
Arnica montana
アルニカ
オーガニックサンフラワーオイルにアルニカモンタナの花を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
筋肉痛(筋肉に対する抗炎症作用)、腰の痛みなどを軽減するといわれています。
主な使われ方
スポーツ前後のマッサージオイルとして
筋肉痛、筋肉疲労、打ち身、筋肉の腫れ、リュウマチ
腰痛や寝違いなど、肩や首の炎症と痛み
立仕事による足の疲れなど
*キク科の植物アレルギーがある場合、念のためパッチテストを行ってください。
Marygold (Calendula)
マリーゴールド
オーガニックサンフラワーオイルにマリーゴールド(カレンデュラ)の花を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
肌の炎症を和らげるといわれています。
主な使われ方
湿疹、ニキビ、おむつかぶれ
切り傷、しもやけ、ひび、あかぎれ
日焼け、静脈瘤など
*キク科の植物アレルギーがある場合、念のためパッチテストを行ってください。
St John's Wort
セントジョーンズワート
オーガニックオリーブオイルにセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
セントジョーンズワートは、天然の抗うつ剤とも呼ばれ、不安や緊張を和らげることは良く知られています。ハーブティとしてよく用いられています。
外用としては、伝統的に神経痛、関節炎、リュウマチのような神経の炎症に効果的に働くと考えられています。
また、カレンデュラオイルとともに火傷や傷、ヘルペスのような皮膚の炎症にも良いといわれています。
マッサージに使用すると、身体が緩み、リラクゼーションを促す効果があるといわれています。
主な使われ方
神経痛、坐骨神経痛、腰痛
関節炎、リュウマチ、ヘルペス
切り傷、打ち身、青あざなど
ストレス、リラクゼーション
*光毒性があるので、日中太陽があたるところには塗布しないで下さい。
Comfrey
コンフリー
オーガニックサンフラワーオイルにコンフリーの根を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
ヨーロッパと西アジア原産のコンフリーは、ムラサキ科の多年生植物です。
その名前はラテン語の”Consolida 統合する、強固にする”という言葉に由来しています。
肌を柔らかくして、弾力のある肌へ促す働きがあります。
敏感または、炎症を起こした肌にも使用でき、抗炎症作用と鎮静作用があり、筋肉や関節のためのマッサージオイルとしても使用できます。
主な使われ方
湿疹、かぶれ、おむつかぶれ
捻挫、関節炎、打撲、筋肉や関節のこわばりなど
Lavender
ラベンダー
オーガニックサンフラワーオイルにラベンダーの花を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
地中海地域を原産とするラベンダーは、繊細な香りのため古代ローマ人が衣服を洗ったり、香水をつくるために伝統的に使用されていました。
保湿、鎮静、リラックス作用があり、乾燥肌や脂性肌の肌の調子を整え、すべての肌タイプにスキンケアオイルとして使用できます。
落ち着きのある心地よいフローラルの香りで、リラクゼーションオイルとしてマッサージにもオススメです。
主な使われ方
日焼け後のケア、ニキビケア
保湿、リラックス、血行促進など
Carrot
キャロット
オーガニックサンフラワーオイルにワイルドキャロット(野生のニンジン)の根を浸け込んで、有効成分を浸出したオイルです。
ニンジンは、何世紀にもわたり栽培され、セリ科でほとんど無臭の植物です。 時代が進むのにつれて、オレンジ色やより食欲をそそる色に改良されました。
抗酸化物質のβ-カロテンやビタミンが豊富なこのオイルは、輝きのある明るい肌の色をもたらします。
主な使われ方
肌の炎症を和らげる
乾燥した荒れた肌のケア、エイジングケア
まとめ
マセレーションオイルは、浸け込んだハーブに応じて、含まれている有効成分による以下のような働きがあります。
筋肉痛、腰痛にはアルニカを
湿疹、肌荒れなどの皮膚の症状にはカレンデュラを
神経痛、ストレスなどの神経の症状にはセントジョーンズワートを
使用の目安
・日々のケアに使用する場合やボディマッサージに使用する場合は、単独で希釈をせずに使用することができますが、ベースとなるキャリアオイルに20%~30%くらいの割合で混ぜて使用することも多いです。
・症状がひどく短期的に局所に使用する場合は、精油を0.5~1%ほど混ぜて使用できます。
その場合、3週間で症状が改善しない場合は、使用を中止してください。
症状が改善され、さらに継続したい場合は、1週間のインターバルを取ったのち継続することをおすすめします。
《症状別マセレーションオイルの使用例》
肌の炎症
- マリーゴールドオイル
- ローマンカモミール精油
- ローズゼラニウム精油
- ラベンダー精油
火傷
- セントジョーンズワートオイル
- スパイクラベンダー精油
- ラベンダー精油
- ゼラニウムブルボン精油
- ティートリー精油
湿疹
- セントジョーンズワートオイル+カロフィラムオイル
- ラベンダー精油
- ローズゼラニウム精油
- パルマローザ精油
- ブルータンジー精油
手根管症候群
- アルニカオイル+セントジョーンズワートオイル
- ウインターグリーン精油
筋肉疲労
- アルニカオイル
- ペパーミント精油
- サイプレス精油
- スパイクラベンダー精油
- ローレル精油
かかと、あかぎれケアオイル
- ラベンダーマセレーションオイル
- マリーゴールドマセレーションオイル
- ローズヒップオイル
- スパイクラベンダー精油
- フランキンセンス精油
- ベンゾイン精油
参考文献
DANIELA FESTY 《 MA BIBLE DES HUILES ESSENTIELLES 》