アロマテラピーで最初に選ばれる
エッセンシャルオイルのひとつ

古代よりラベンダーは治療や美容の観点から、またその香りと鮮やかな色で珍重されてきました。

 

地中海地域を原産とするこのラベンダーは、約20種類存在し、開花の仕方、香り、特徴がそれぞれ異なり、収穫した花を蒸留すると、それぞれ生成されるエッセンシャルオイルも異なる特性を示します。

 

フロリハナでは5種類のラベンダーを取り扱っており、それぞれのラベンダーのプロフィールをご紹介します。

ぜひお気に入りラベンダーを探してみませんか。

ラベンダーベラ
栽培種の真正ラベンダー

ラベンダーベラの“ベラ“はラテン語で”真正“という意味で、真正ラベンダー、トゥルーラベンダー、ファインラベンダーなどと呼ばれます。

 

学名はラベンダー・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)で、“アングスティフォリア”とは“細い葉”という意味で、主に温暖な気候と乾燥した土壌で育ち、栽培種は南フランスのプロヴァンスで栽培されています。

どリラックス効果(副交感神経を優位にする効果)や、心を落ち着かせる効果、質の高い睡眠をサポートする効果が期待できます。

イライラを鎮めたいとき、仕事や不安で張り詰めた気持ちのときにもオススメです。

ラベンダーベラワイルド
野生種の真正ラベンダー

フロリハナのラベンダーベラワイルド(野生種)は、標高1000メートル以上の山で、日当たりが良く乾燥した石の多い土壌で成長し蒸留所がある南フランスのコーソル高原内で自生しているものを収穫しています。

昔から収穫は花が満開になる7月に午前7時頃から、鎌を使用して、手作業で行われています。植物にダメージを与えないよう、花をきれいに均等に切り取るよう、特に注意を払っています。収穫されたばかりの新鮮な花は、すぐにフロリハナ蒸留所に送られ、エッセンシャルオイルとフローラルウォーターを蒸留します。

植物のもつ特性を最大限に引き出すため、非常に低温な“フラッシュデタント”という方法で、蒸留しています。

スパイクラベンダー

一年中安定した温帯な地中海性気候の中で、高さ800メートルの低地の石灰質土壌に生育します。
ラベンダーベラよりも背の高い植物で、淡い紫色の花や葉に樟脳の爽やかな香りがあります。
毎年開花は、ラベンダーベラより3週間程度遅れて咲きます。

花を蒸留することで、不安や緊張を和らげる作用があるといわれるリナロールや、抗菌や抗炎症作用で有名なカンファーを含むケトン類が豊富に含まれたエッセンシャルオイルを生産します。
落ち着きたい時や集中したい時などにおすすめの香りです。
ウッディで樟脳のような香りがあります。

ラバンジンスーパー

ラベンダーベラとスパイクラベンダーのハイブリッド品種(交雑種)です。
この栽培タイプは挿し木によってのみ繁殖するため、野生では自然に繁殖しません。
成長が早いので、たくさん収穫することができます。

エステルとモノテルペンアルコールが豊富なため、さわやかでわずかに樟脳のような香りで、心を落ち着かせリラクゼーション効果を期待できます。
フランスではアロマを処方している薬局にいるハーバリストが、腰痛などの痛み止めや抗菌、抗炎症剤として処方しています。

ストエカスラベンダー

うさぎの耳のようなかわいらしい花を咲かせます。
フレンチラベンダーとも呼ばれ、ラベンダーベラよりも寒さや暑さの耐性が低い植物です。
ポルトガル、フランス、スペインなどの穏やかな気候や海辺で生育しています。

毎年開花は、春先で他のラベンダー種よりも早く始まります。
エッセンシャルオイルは、ケトン類の成分を豊富に含み、痛み止めや咳止めなどフランスでは多岐にわたって利用されています。
香りは他のラベンダーとは大きく異なりますが、フレッシュでフローラルな香りです。

2種類の真正ラベンダー

日本では真正ラベンダーとして知られていて、別名ファインラベンダーやラベンダー・アングスティフォリアとも呼ばれます。
綺麗な青紫色の花と長い茎をもつ芳香性の植物で、温帯な地中海性気候下の日当たりが良く乾燥した土壌で成長します。

弊社取り扱いの真正ラベンダーには、野生種と栽培種があります。

どちらも同じラベンダーの品種ですが、生育環境の影響によって、香りが異なり、成分比率が少し異なります。

成分分析からの比較

Cultivated
栽培種

主な芳香成分

酢酸リナリル 30 - 40%

リナロール 22 - 36%

テルピネン-4-オール 1 - 9%

Wild
野生種

主な芳香成分

酢酸リナリル 34 - 44%

リナロール 14 - 29%

テルピネン-4-オール 2 - 14%

栽培種は畑で育てているため、安定的に精油をとることができること、野生種は生育地が限定されていて、流通量が限られていることが価格にもつながっています。

 

どちらの方が良質ということはありません。どちらのラベンダーにもバランスの調整や、鎮静などの利点をもつ、酢酸リナリルが30~40%、リナロールが約20~30%含まれています。分析データで比較すると、野生種の方が酢酸リナリルの含有量が多いため、より深いリラックス効果を求める場合、野生種を試してみるのもオススメです。